画像生成AIソフト「AMUSE」を2.3.15にバージョンアップしてみた

パソコンネタ
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いつものおことわり

ここでは、ある意味実験であり、ソフトの制作元(Tensor Stack社)が推奨する仕様ではないパソコンを使用して行っています。今回の使用方法によって、皆様が使用しているパソコンで同様に画像生成ができるか当方は保証しておりませんので、ご注意ください。ソフトはベータ版であり、また、最新のAMDのグラフィックボードやノートパソコン向けに作成されたソフトです。ですので、皆様がご使用の際には、自己責任でお願いします。

バージョンアップの概要

「AMUSE」のホームページによると、2025年2月8日に2.3.2から2.3.15にバージョンアップを行いました。公式では、AMD KrackanとAMD Strix Haloのサポートを追加したとのことです。要は、今後出るAMD製品に対応したとのことです。

しかし、バージョンアップ後の画面を見てみると細部において変更点がありました。

  • AdvancedモードでもAMD XDNA Super Resolutionが使用可能
  • AdvancedモードのSystem Info(画面の左下)にNPUに関する項目が追加

AMD XDNA Super Resolutionって?

そもそもAMD XDNA Super Resolutionの項目ってなんだろうと思いました。

AMDの公式ホームページで、AMD XDNAの項目を見てみると、Ryzen AIに搭載されているNPUを指しているようです。

そして、そのNPUを使用して、解像度を上げる機能をAMD XDNA Super Resolutionというそうです。

実際使用してみると、アップスケールしてくれる機能であることがわかりました。

まずは、以下の設定でAMD XDNA Super Resolutionを使用せずに画像作成します。

  • モード Advancedモード(EZ MODEだと、詳細設定ができません。)
  • MODEL CyberRealistic LCM
  • サイズ 縦512×横768
  • ステップ数 30(ステップ数が少ないと綺麗に画像生成できないのですが、多すぎても時間がかかるので、肌感覚で少なからず多からずのステップ数にしました。)
  • AMUSEのバージョン 2.3.15
  • プロンプト(呪文)  「best quality,masterpiece,a Japanese girl,school uniform,sunny,cherry blossoms」(傑作、最高画質、一人の日本人少女、学生服、快晴、桜の木) なお、ネガティブプロンプトは使用していません。

その後、シード(Seed)値を固定して、AMD XDNA Super ResolutionをONにして再度画像生成してみます。

ブログ上ではわかりづらいですが、解像度が倍(縦1024×横1536)の画像が生成されました。

バージョンアップした後の画像生成時間に変化があったか?

AMUSEのバージョンが2.3.15にアップしたことから画像生成する際の時間に変化があったか、また、このバージョンからAdvancedモードでもAMD XDNA Super Resolutionが使用可能になったので、その処理時間にどれくらいかかるか、ベンチマークを取ってみました。

パソコンの、スペックは以下の通りです。

  • CPU AMD Ryzen™ 7 8845HS 8 コア/16 スレッド
  • グラフィックス AMD Radeon™ グラフィックス (CPU内蔵)
  • メモリ 16GB
  • SSD 512GB
  • Windowsのバージョン Windows11 24H2

AMUSEでの設定は以下の通りです。

  • モード Advancedモード
  • MODEL CyberRealistic LCM
  • サイズ 縦512×横768
  • ステップ数 30
  • プロンプト(呪文)  「best quality,masterpiece,a Japanese girl,school uniform,sunny,cherry blossoms」(傑作、最高画質、一人の日本人少女、学生服、快晴、桜の木) なお、ネガティブプロンプトは使用していません。
バージョン2.3.2
(AMD XDNA Super Resolution OFF)
バージョン2.3.15
(AMD XDNA Super Resolution OFF)
バージョン2.3.15
(AMD XDNA Super Resolution ON)
1回目13.5秒 2.9it/s15.7秒 3.4it/s16.8秒 3.5it/s
2回目11.2秒 3.1it/s10.0秒 3.4it/s10.7秒 3.4it/s
3回目11.3秒 3.1it/s10.0秒 3.4it/s10.8秒 3.3it/s
4回目11.1秒 3.1it/s10.0秒 3.4it/s10.7秒 3.4it/s
5回目11.0秒 3.1it/s10.0秒 3.4it/s10.8秒 3.4it/s

バージョンアップ後は、1回目は、Modelの読み込みに時間がかかるようですが、2回目以降は約1秒程度早くなりました。また1秒あたりの処理回数の値は全般的に向上していました。

また、AMD XDNA Super ResolutionをONにしたときの処理時間は、0.8秒程度かかっています。

最後に

バージョンアップしたAMUSEですが、今後の機能向上に期待したいと思います。

なお、「Stability Matrix」も入れてみて、ベンチマークを取ってみたいと思っていたのですが、使用しているノートパソコンでは思った以上にメモリを食ってしまい、うまく処理ができず、使い物にならないと判断し、削除してしまいました。

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